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モニタリングポストは大気中の放射線を観測します

 てっこむ屋は私設モニタリングポストを運用しています。

 モニタリングポストとは大気中の放射線を定期的に、または連続的に測定する装置です。

 主に洋服や靴で遮蔽されにくいγ(ガンマ)線を測定します。


モニタリングポストで観測される数値

 Sv(シーベルト)という単位で表されます。

 てっこむ屋で扱う単位はnSv/h(ナノシーベルト毎時)を基本としています。

  1000nSv/hが、1μSv/h(マイクロシーベルト毎時)となります。
  例:100nSv/h → 0.10μSv/h

 表示される値は、1時間移動平均の値を表示しています。
  (1分、1秒といった、比較的リアルタイムの値ではありません)
  なぜ、1時間移動平均をおこなうのか?
  それは、比較的短い時間で得られた観測値は、偶然「短時間に」放射線の検出が集中した
  場合、高い値が観測されてしまうためです。
  すると、設置場所に「継続的に存在」している放射線量の観測値が判りにくくなります。
  日常的に継続して存在する放射線量を観測するには、比較的長時間の平均を
  することが、観測値としては望ましいと考えるからです。

 てっこむ屋は放射線が動植物や人体などの生体に与える影響について
   考察や意見ができる専門家ではありません。
   お問い合わせいただきましても回答できませんのでご了承ください。

てっこむ屋のモニタリングポストの設備

 装置は、若松通商で販売されている、パーソナルモニターリングポスト ガイガーカウンターキット

  Mark2を複数台組み立て使用しています。

   組立て所要時間は電子工作に慣れていれば半日かからない程度です。

 Mark2の外観 Mark2の内部
手前銀色のアルミパイプの中に
ガイガーミュラー管があります
 
  Mark2をお使いの方のための参考情報:
  てっこむ屋のモニタリングポストの設定は以下で共通としております。
  ・ガイガーミュラー管 SBM-20

  ・ガイガーミュラー管のアルミパイプ遮蔽:あり(主にγ線のみを観測するため)

  ・sbm-20.iniの設定

   cariburation:129.032
   voltage:380
   offset_usv:-0.032

 重要:この装置は公的な検定などでの測定結果の正確性の証明を受けていません。
 本情報に基づき発生した、いかなる損失・損害の求償の責は負いかねます。

観測結果の公開方法

  2016年1月にxivelyへの設定変更をおこないました。
 以下の説明はxivelyに置き換えてお読みください。
  Pachube(パッチベイ)と言うWebサイトにインターネットを通じ
 て観測データを送信しています。
  Pachube(パッチベイ)にアクセスできるインターネット環境で、閲覧可能です。

  ただし、英語のWebサイトであるためにわかりにくいことや、グラフ軸の範囲が
    固定表示されないため、比較が直感的にできないという課題があります。

    (微小な変動は読み易い利点はありますが、比較となると直感的にはできなくなります。)
   この課題の解決のために、てっこむ屋ではグラフ軸を固定する表示方法をとっています。
   グラフは、左上の「観測状況」をクリックすると見ることができます。
  Pachube(パッチベイ)上のてっこむ屋モニタリングポスト観測データは
  Feed IDと設置状況を参照してください。


移動観測の記録

  2011/10/16 モニタリングポスト Pachube FEED ID 36097 の設置の道中
 観測した記録です。腰の辺りでの測定です。およそ地上高1mくらいでの観測となります。

 移動観測記録  機材:Pachube FEED ID 36097 日:2011/10/26  天候:晴れ
時間 場所  状況  測定値(nSv/h)
※10分間移動平均 
備考 
14:40 JR横浜駅 屋外 93  
14:53 JR武蔵小杉駅 電車内 52 停車時 
15:04 JR品川駅 電車内 58 停車時
15:16 JR東京駅 電車内 22 地下ホーム停車時
15:33 JR市川駅 電車内 89 停車時
15:57 東武野田線船橋駅 屋外 84  
16:08  東武野田線鎌ケ谷駅 電車内 90 停車時 
16:27  東武野田線逆井駅 屋外 166  
16:56 柏市 大津川の土手 屋外 278  
 JR東京駅での観測値の低下は地下ホームでの観測であったため、おそらく宇宙放射線などの
 外来の放射線が遮蔽される効果があったためだと推測しています。


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